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東京子ども図書館資料室では、英国の先駆的児童図書館員であるアイリーン・コルウェル女史から移譲された約90冊の寄贈図書を特設コーナーにて公開しています。

児童書の黎明期を概観できる図書目録をはじめ、コルウェル女史が親しんだ貴重な愛蔵本の数々を手にとってご覧になることができます。なかには、彼女の書き込みも見られ、子どもの本のために情熱を注いだ活動の一端をうかがい知ることができます。

貸出しも可能ですので、ぜひご利用ください。

アイリーン・コルウェル(Eileen Colwell)

1904年、イギリス・ヨークシャー生まれ。1921~24年、ロンドンで図書館学を学び、ランカシャー州の図書館に就職。1926年からはロンドン郊外のヘンドン市で児童図書館設置準備に関わり、開館後は常任の児童図書館員に。以降、公共図書館児童サービスの先駆者として大きな業績を残し、国際アンデルセン賞選考委員なども歴任、国際的に活躍した。
お話の語り手としても有名で、BBCラジオでお話の時間を放送するほか、お話集も多数編さん。1965年、英国女王から最優秀英帝国勲章を受ける。1976年には東京子ども図書館の招きに応じて来日し、講演会とセミナーを行った。2002年9月、98歳で逝去。
邦訳された編著書に半生記である『子どもと本の世界に生きて』(福音館書店/日本図書館協会/こぐま社)や、『子どもたちをお話の世界へ』(こぐま社)『おはなししてよ、もうひとつ』(新読書社)などがある。