池田正孝先生が7月22日にご逝去されました。(享年88歳)
1993年から2010年まで当館の理事、評議員をお務めくださいました。
先生は、中央大学教授(のちに名誉教授)で中小企業論がご専門でありながら、40年来、児童文学の舞台を訪ねては、ゆかりの風物を撮影されてきました。
その写真をスライドで上映する会を、1994年に当館の設立20周年記念募金活動の一環として開催。その後1998年からは、「スライドとお話の会」として、当館の定期的な催しとなり20年以上にわたり続けてくださいました。スライドを映しながら、作品や作者について解説され、その合間には、旅でのすばらしい出会いや、苦労されたお話もありました。毎回、先生のお人柄が滲むなごやかな会でした。
また、先生の写真と解説による、カレンダー「児童文学ゆかりの地を訪ねて」は、5年目を迎え、2022年は「イギリス・ケンブリッジ周辺」をテーマに、掲載写真もお選びになり、解説の原稿を書き上げられたところでした。秋には、先生のお気持ちのこもったカレンダーを、みなさまにお届けできればと存じます。

先生は児童文学のみならず、ご自身でも文庫活動をされるなど、子どもと本に心を寄せていらっしゃいました。当館の活動に、ご賛同くださり、ご貢献賜りましたことに深く感謝申し上げるとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。

■池田正孝氏S&T『トムは真夜中の庭で』【ライブ配信】中止のおしらせ
10/15(金)に予定していた「スライドとお話の会」は中止とさせていただきます。いずれ、感謝とともに先生を追悼する会を開きたいと考えております。計画がまとまりましたら、あらためてご案内いたします。

写真はどちらもグリーン・ノウ屋敷にて池田正孝先生撮影

白ばら

イチイの大樹